第25回 桜蔭塾
戸塚 護 氏(東京農業大学生命科学部分子微生物学科 教授)
「腸内細菌・プロバイオティクスと健康 」~腸活のススメ~
日 時:2024年12月8日(日) 14:00-15:30
会 場:国際交流留学生プラザ4F+Zoom
受講料:桜蔭会会員・お茶大生(含院生) 無 料
/ 非会員 1,000 円
申込締切:2024年12月4日(水)
【講師の先生からの講演メッセージ】
近年耳にする機会が多い「腸活」とは、腸内環境を整えることで健康に役立てることを意味します。腸は主に栄養素の消化吸収を担う器官ですが、体内最大の免疫器官でもあり、100兆個もの腸内細菌が共生する場でもあります。この腸内細菌やそれが生成する物質などで作られる腸内環境が、健康に大きな役割を果たすことが明らかにされてきました。腸内環境を整えることで健康に良い働きをする微生物をプロバイオティクスとよび、乳酸菌やビフィズス菌などがそれにあたります。本講演では、健康に対して腸内細菌やプロバイオティクスが果たす役割や、腸活に役立つ食品について、わかりやすくお話できればと思います。
【プロフィール】
1965年東京都生まれ。1988年東京大学農学部農芸化学科卒業。1990年東京大学大学院農学系研究科農芸化学専攻修士課程卒業。博士(農学)。1990年東京大学農学部助手、客員助教授、准教授、2017年日本獣医生命科学大学教授を経て、2022年から現職。2011〜16年にはお茶の水女子大学生活科学部で非常勤講師を務める。専門は食品免疫学、腸管免疫学。主として食品成分・腸内細菌が免疫・アレルギー応答、腸管機能に及ぼす影響について研究。腸内細菌学会理事、日本食品免疫学会幹事、日本動物細胞工学会評議員、日本乳業協会理事。2015年日本食品免疫学会賞受賞。近著に「食品免疫学のプロが書いたウイルスに負けない最高の食事術」(扶桑社、2021年)