第26回 桜蔭塾
お茶の水女子大学名誉教授・桜蔭会会長
髙﨑 みどり 氏

桜蔭会の歴史を共有してみませんか 
~120年の間に輝く6つの活動~

日 時:2025年5月25日(日) 14:00-15:30
会 場:国際交流留学生プラザ4F+Zoom
受講料:桜蔭会会員・お茶大生(含院生) 無 料

    / 非会員 1,000 円
申込締切:2025年5月20日(火)


【講師の先生よりメッセージ】
6年前、会長を拝命し、それまで、頼もしい存在とは思っていても、殆ど何も知らなかった桜蔭会について勉強するようになり、その歴史を紐解く機会も増えました。
桜蔭会の歴史は、卒業生たちの和やかな親睦の場というよりも、日本全国へ散った卒業生たちが、自らの置かれている状況や処遇に、不足感・不満を感じていたところから、色々な状況を打開していこうとした歴史ではないか。不足感を自覚することから発するエネルギーの凄さの歴史、という面もあるかもしれないと思うようになりました。
茗渓会(旧東京師範学校の同窓会)女子部という位置から独立して桜蔭会をつくったこと。女高師を卒業しても、高等女学校や中学校の教育ができるほどの力がつかないと考えて母校の大学昇格運動を長期間にわたって強力に支援したこと。自分たちの理想の教育ができる高等女学校が無いと感じ、それを作りたかったこと、女性の経済的自立がなされていない社会を、教育で何とかしたかったこと……。それらには、“教育”ないしは“女子教育”という女高師以来の紐帯が、細りながらも長く存在していました。
教員になる方が激減した今は、何が卒業生の結びつきを形成していくでしょうか。多業種で活躍する卒業生の皆さん、母校に対して、そして社会に対して何か働きかけていきたいことがあるでしょうか。それらを束ねることは、今の桜蔭会に期待できることでしょうか。

【プロフィール】
昭和48年 お茶の水女子大学文教育学部国文科卒
昭和50年 同大学院修了
東海大学・文教大学・東京女子医科大学・明治大学を経て
平成16年からお茶の水女子大学文教育学部教授
附属学校部長,理事・副学長を歴任後退職
現在お茶の水女子大学名誉教授