2024.3.1

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 ずっと気がかりなことは、先のメッセージでも申し上げた能登半島地震のその後です。発災以降、こちらからのお尋ねに、石川・富山・福井・新潟の支部長さんが被災状況のご報告メールを返してくださり、大変な中、申し訳なかったと思ったことでした。特に被害の大きかった石川県の支部からは、支部員のかたがたについての状況を何度かにわたってお伝えいただきました。

 そして報道等でも少し状況が落ち着いてきたと思われる2月初めに被災4支部の支部長さんと、会長・副会長とでZoom会議をもち、今、桜蔭会として何ができるか、ということで忌憚のないご意見をいただきました。そうした相談ができたのも心強かったのですが、それ以上に、Zoomの画面越しにではありましたが、“いろいろ大変なこともありますが、支部員のかたはみな大丈夫です”というお声、また石川以外の3支部からの“石川支部が一番大変なのでお助けしたい”といった生のお声も聞け、お顔も拝見できて、かえって私どもが元気づけられるような思いがいたしました。

 その後も、復興の兆しはあるものの、新たな問題や困難も被災地に発生してきたなどの報道もあり、やはり今後も、桜蔭会全体でお見守りしてゆきたいと思っております。

 桜蔭会は今年創立120周年を迎えておりますが、その年の、その年の初めの日に起こったこの出来事を忘れることはできないでしょう。歴史の長さを寿ぐばかりでなく、桜蔭会はどうあるべきなのか、桜蔭会のこれからを自らに問う年にもなるかと存じます。

 幸い、今年の総会は対面で行うことと決まりました。みなさまと久々にご一緒でき、色々とお話ができるのを楽しみにいたしております。そしてその場で、改めて被災支部のお話を伺い、みんなで励まし合えたら、とそんな思いでおります。

 春が来そうで、また遠のいていく…そんな中でも、風の中に微かにでも春の香りを感じ取りたい昨今です。皆様、どうぞご自愛くださいませ。

桜蔭会 会長 髙﨑みどり