2022.12.24

今年もあと1週間足らずとなり、あちこちで「今年の漢字は?」「今年の流行語大賞は?」とか「今年の10大ニュースは?」など、なんだか振り返らなければならないような雰囲気になってきたので、このメッセージでも1年間の会のできごとを、振り返ってみたいとおもいます。

まず、今年の年頭にも会長メッセージにて“桜蔭会(昨年)1年間の取り組み”として回顧しご報告した、ICT化推進、桜蔭塾、Zoomによる慰霊祭、徽音祭での就活応援かふぇ、「5年間我慢しよう計画」は、今年も担当部局の大変な努力と、忌憚なく会全体で議論し、より良いものにしていこうという流れができてきて、それぞれ質・量ともに勢いが増しております。例えば今年は、昨年の徽音祭の就活応援かふぇが形を変えて、常設の「ZoomでOG訪問」となり、在校生とOGとをつなぐ架け橋になっている等、どの試みもひとことで片付けるのは勿体ないような奮闘ぶりですので、是非HPや会報で、元気な桜蔭会をご確認ください。

そしてここから申し上げるのは、今年あったできごとから3点選んでみたものです。会員の皆様と共有したいと思い、とりあげてみました。

「桜蔭会が寄附?桜蔭会へ寄付!」―これは2022年3月1日発行の会報263号に載せたコラムの題ですが、桜蔭会は今年も学部生・院生への奨学金として合計280万円、また未来開拓基金(大学創立140周年記念基金)へ同窓連絡会の分担として175万5000円を拠出、合計455万5000円を今年「寄附金」として大学にお渡ししております。それ以外に、海外留学支援金とアジア女性研究者支援事業に関しては、すでに国際交流振興基金5,000万円を1998年に大学側にお渡ししており、それぞれに毎年200万円ずつ、合計400万円を該当者に渡していただいていますが、諸事情で該当者がいない場合もあり、繰り越したため、今年もまだ続いております。すなわち、2022年度寄附額は455万5000円ですが、実質的には大学に総計855万5,000円の寄附を行ったことになります。

以上が「桜蔭会が寄附」のほうです。大学の建物改修・整備募金のお取次ぎも含めて、先輩たちのお志を引き継いで、一生懸命大学をお支えしている、という実感がいたします。

「桜蔭会へ寄附」の方は、同上号で「小さな声で」お願いしたところ、会員の皆さまがちゃんとお聞き届けくださり、多くの会員の方々からご厚志が寄せられております。 93人の会員の皆様から1,010,500円の寄附が寄せられました。昨年のコロナ禍学生支援募金につづき、会員の皆さまの繋がり、温かさに励まされたこの1年でした。誠に有難く心より御礼を申し上げます。

桜蔭会館取り壊し後の跡地利用―現在でもまだ春日通沿いに変わらぬ姿を見せている桜蔭会館。お隣の作楽会館(お茶大附属高校の同窓会が入っていた建物です)といっしょに取り壊されるということは聞いていましたが、跡地はどのようになるのか、ということは断片的な情報だけでしたので、大学側との懇談会で担当理事の方にご説明をお願いしました。

わかったことは、これらの跡地に、民間事業者の参画を得て、定期借地権を設定して建物(予定では9階+地下1階)を建て、2フロア分を大学が使用する、という案が検討されている、ということです。工事開始は令和6年6月、完成は令和8年3月とのことで、あのあたりの景色が一変しますね。私たちにとっては、本当に「会館」と呼べるものが無くなってしまうのは寂しいかぎりですが。

バザー敢行―すでに11月のメッセージでご報告した通りですが、やはり“敢行”と言いたいようなコロナ情勢悪化下での計画・実行でした。 来場者は
11/12(土)11時~15時 会員60名(会員同伴者含む) 一般150名
11/13(日)11時~13時 会員69名 一般105名
で、感染対策をしっかりしたうえでの賑わいに、品物をはさんでの“対面コミュニケーション”の楽しさを満喫しました。オンラインバザーも併行して行い、課題は残ったものの、大きな可能性を見出すことができました。後遺症として、家中のめぼしいものを、“これ、バザーに出せるかな?”という目で見る癖がついてしまいました。

総売り上げは198,500円、 仕入れや桜蔭会グッズを引き、純利益は161,000円ですが、何しろ一つ一つの単価が激安ですから、本当に沢山の品物が売れた、という実感があります。目下、得られたお金を会の活動に役立つ用途に使おうと楽しく相談中です。

もうだいぶ紙幅を費やしてしまったので、最後に来年の展望ですが、会の方向性として、桜蔭会がずっと受け継いできた、社会への関心と貢献をどのように具現してゆくのか、また全都道府県にある支部をどのように卒業生の楽しい交流の場として保持し、それぞれの個性に合わせた活動を本部がお支えしていくのか、会員皆様のお知恵を借りながら良い方向に向かうよう、努力していきたいと思っております。

皆さま、どうぞご健康に留意なさって、良いお年をお迎えください。来年も桜蔭会をどうぞよろしくお願いいたします。

桜蔭会 会長 髙﨑みどり