2024年7月14日、全国の支部のみなさまと本部との集いが国際交流留学生プラザ3階会議室とZoomで開催されました。その一部をご紹介します。


◇髙﨑会長あいさつ(要約)

総会・大学との懇談会、桜蔭会120周年祝賀会について
5年ぶりの対面での開催にご参加いただいた皆さまに、心より感謝申し上げる。大学からは、共創工学部の第1期生が入学したこと、能登半島地震の大学の対応について等のお話があった。私たちの口コミで共創工学部の受験生が増えればと思う。

旧桜蔭会館跡地について
桜蔭会は現在のプラザ3階からいつ桜蔭会館に戻るのかという質問が会員からあった。桜蔭会は今後もプラザ3階で活動していくのだが、説明不足であったかもしれないため、経過を申し上げる。
2022年、大学との懇談会で、作楽会を含めた2つの建物を取り壊し、民間事業者の参加を得て、地上9階地下1階の建物を建てる計画が明らかになった。以前この構想が始まった時点では同窓会も借りられるといった話もあったが、状況の変化があり、その話は白紙となった。今年5月28日、大学のHPでは、野村不動産(株)に委託し、土地の有効活用に関する事業を行うとの報告があった。
現在の旧桜蔭会館は、文教1号館改修に伴って、先生方の研究室移転等大学で使用されている。11月の徽音祭時の「さよなら桜蔭会館」ツアーまでには明け渡しを終えるよう申し入れ、了承のお返事もいただいている。

120周年記念エッセイを募集中!
私(髙﨑)自身も次の会報にエッセイのダイジェスト版を投稿した。100周年から120周年までの出来事の深刻さを思い、タイトルは「存続をかけて、身の引き締まる“桜蔭会創立120周年”」、内容は以下の4点。
・桜蔭会館から国際交流留学生プラザ3階左ウィングへの移転。幼小中高大同窓会同士のコミュニケーションは取りやすくなったが、狭くなったこと等で会の活動には制限がある。
・個人情報保護法の成立で会員名簿が作れないこともあって、会員の全体的な把握ができない。個人情報保護については、一般社会でもいろいろなところで情報漏洩等が起こっているため、これから益々厳しくなる。桜蔭会でも安全管理委員会により厳しく管理している。会員同士のコミュニケーションを活発にするためにも、また、卒業生の足跡を記録しておくためにも会員名簿のようなものを何とか残しておきたいが、どう実現するかは見えない。
・HPが充実した。併せてICT技術の向上により、この会のようなハイブリッドによる集まりも増えた。
・お茶大卒業生の就職先が多様化し、教員就職数が減り続けている。定年まで勤務する女性が増えているため、同窓会活動が夜間や週末になり、鍵の管理や防犯等の問題で、活動したくとも難しい。ICT化が追い風となって、より柔軟な活動に変わっていくことと思う。

加えて、受験生数、合格者数の首都圏への偏りも顕著である。昭和の時代は今よりもっといろいろな地方からの学生がいたように思う。支部運営、本部の諸活動に参加したい人も減っている。今いる人を中心にして、充実した活動をしていくことも考えられる。

このような思いから、支部の皆さんにも100周年から120周年の間に起こったことの他、いろいろな思いを込めてエッセイをお寄せいただきたい。HPの会員専用ページには、既に支部の方から素晴らしいエッセイをいただいているので読んでほしい。

最後に、既にHPへのエッセイはお寄せいただいているが、石川支部より最近のご様子をお話しいただきたい。

石川支部最近の様子について
会員76名のほとんどは金沢周辺に在住している。能登は数名、そのうち住宅全壊は1名、準半壊1名。幸い人的被害はなかった。先週、支部16名が対面で集まった。懇親会では被災の体験談、ボランティア活動、公務員の方からは休みなしで復旧支援を続けた話を聞くことができた。地震直後、会員の方に、躊躇しつつ電話、メール、手紙等で連絡した。メール、手紙で返信がなくとも、電話での会話はご高齢の方にも感謝された。
全国の皆さま、温かいお見舞いとご支援、ありがとうございました。全国で災害が頻発しているので、皆さまもどうぞ安全に過ごされますようにお祈り申し上げます。

◇本部からのお知らせ

(1) 安全管理委員会から
個人情報保護法について、桜蔭会では昨年度「個人情報保護規定」を策定し、「個人情報保護に関する桜蔭会の方針」としてHPにも掲載している。本部では安全管理委員会を作り、個人情報に関わる様々な課題に対応、今後について検討している。例えば、個人情報が含まれるデータをメールで送るときは、必ずパスワードを別送することや、手書きの紙や印刷したものをPDFにして送るときは、個人情報の部分を隠してPDFに取るようにすることなど。

(2) 支部公益事業助成制度について
支部の活動を助成する制度として、講演会等に助成金を出している。便利な制度だが、全て支払われるわけではないので、時間的なゆとりを持って事前に申請していただきたい。理事会に諮ってからの決定で、事業終了後には報告書も提出が必要となる。

(3) HPの支部のページについて 
新しいHPには支部のページがあり、各支部の情報を紹介している。HPのない支部であっても本部に情報をお送りいただければ、講演会等の内容をHPに掲載していく。方法としては、支部のページの上部にある「支部からの記事掲載について」から手順に従い入力していく。掲載内容は、会員活動・イベントと支部のトップページでご覧いただける。

(4) 本部行事の紹介

総会・懇談会、桜蔭会120周年祝賀会について
5年ぶり対面での会になり、支部アンケートからも開催の喜びを寄せていただいた。財政状況を含め考慮しつつ、今後の運営の参考にしたい。旧桜蔭会館からプラザへの移転は大きな出来事であった。狭い場所ではあるがこの場所であることにこだわり、他会場ではなくプラザでの開催になった。結果として立食となり椅子も用意したが、ほとんど着席はなく、和やかに楽しい時を過ごすことができ、嬉しく思う。

バザー
今年度も11月9日(土)10時~15時、プラザ3階桜蔭会会議室で120周年記念バザーを開催する。送料がかかるが、支部の皆さまからも出品物をご提供いただきたい。会報にも案内を掲載する。収益金は事務室の整備に充てたい。

「さようなら桜蔭会館」
11月10日(日)を予定している。旧桜蔭会館が取り壊される前に、皆さまとお茶をいただき楽しく過ごすツアーを企画している。大学と日程等調整し、詳細はHPでお知らせしていく。

桜蔭塾
2021年4月より始まり、今年で4年目、受講者の延べ人数は1,000人を超える。これからの開催は以下の2件、申し込み受付中。
・9月15日(日)第24回中島たい子氏 作家が教えるエッセイの書き方
・12月8日(日)第25回戸塚 護氏 腸内細菌・プロバイオティクスと健康
その他の企画
・11月24日(日)第2回同窓生のキャリアシェアリング
第1回が3月に開催され、転職についてもお話をしたいということで企画した。この会をきっかけに若い役員も増え、桜蔭会も活気づいた。

周年同窓会
卒後30周年同窓会を中心に本部で開催のお手伝いをしていたが、新たに周年同窓会チームを作り、ご要望があれば、40周年、50周年等もサポートをしていく。今年は5月26日(日)に卒後50周年同窓会が開催され、38名により盛会に終わった。10月13日(日)卒後30周年同窓会、11月9日(土)卒後40周年同窓会を開催予定。

ZoomでOG訪問
2022年6月に高﨑会長の提案で始まり丸2年経つ。各支部の皆さまにはOG登録をお願いし、現在登録者は126名、2年間で178件実施できた。ご協力に感謝する。引き続き、ご登録をお願いしたい。

◇質疑応答

Q. データで受け取った領収書について、どのように扱ったらよいか。
A.  2024年1月1日から、電子帳簿保存法に基づいて、領収書をメール添付で処理できるようになった。メール添付の場合は、監査が入った際、すぐに領収書が提出できるようにメールをそのままにせず、専用のホルダーを作る等をして保管していただきたい。

Q. 東京支部会報は、『東京支部だより』を本部会報に同封しているがどのように行っているか。
A.  桜蔭会会報3月号には『東京支部だより』を同封している。発送にかかる費用負担金は本部に支払いしていただいている。

Q. HPで住所や勤務先の変更はできないか。
A.  HPと会員情報を連動させることはできないため、難しい。現行のHPのお問い合わせフォームからではなく、住所変更のフォームを作ることは可能かと思う。

Q. 個人情報保護について、支部へ届いた転居連絡等は本部に連絡していた。今後はパスワードを付けることは必要か。
A.  現在、パスワードなしでも受け付けているが、可能であればパスワードをつけていただきたい。

Q. 別送パスワードはかえって危ないとも聞くので、支部パスワードは予め県名等と決めておき、毎回使用するのはどうだろうか。
A.  今後、検討したい。

◇その他ご案内等

東京支部から最寄り会について
最寄り会の発案はその地域の会員から要望をいただき、支部で支援している。予算は5万円を上限に一人当たり100円補助。世話役については、持ち回りの地域、同じ方が世話役を続ける地域など様々である。補助金は会場代、通信費に使用し、お菓子代等は参加者が実費を負担している。

第26回国際日本学シンポジウムについて
「卒業後のわたしたち-現在・過去・未来-」7月27日(土)13:30~16:00
同窓会関連の催しで、オンライン開催なので、ぜひお申し込みいただきたい。女子大卒業生のコンピテンシーの仕方には同窓会の結束があるのではないかというディスカッション。今後は研究面で桜蔭会も参加できたらと思う。

秋の慰霊祭について
10月26日(土)4年ぶりに対面開催、併せてZoom配信も行う。詳細は会報9月号及びHPに9月から掲載する。HPの申し込みフォーム又はQRコードからお申込みいただきたい。恩師の新霊位もある。多数のご参列をお待ちしている。


全体会終了後、地区ごとのブレイクアウトルームに分かれ、少人数で懇談を行いました。
終始なごやかな雰囲気の中、活発に話し合いが行われ、支部間での情報交換、本部との絆を確認できたひと時でした。